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ホームページコラム 筆不精医誌曖昧模糊 -あいまいもこ-

認知症について

VOL.44
2019.03

こんにちは。院長の新です。
今年の冬は、例年になく雪があまり降らない年でした。


三寒四温。もうすぐ待望の春も近づいてきました。

春が近づくと悩まされる方が多い、花粉症。
今年は、例年に比べ花粉の量がやや多いとのことなので、十分に事前に対策をし お気をつけください。

 

『・・・・。あれれ・・・・。顔は、思い浮かぶけれど、名前が出てこない・・・・。』

こんな経験をされると、痴呆の始まりではないかとか。 老化の始まりではないかと、心配になりますよね。心配ご無用!大丈夫です!とあるTV番組で、このような症状について専門家の意見も踏まえて解説されていましたのでシェアいたします。

 

私たちの脳内では、顔は右脳。名前は左脳。と言うように、実は別々の場所でそれぞれに記憶されています。右脳の顔を認知する能力は、十分にあっても、左脳の名前を記憶する貯蔵庫には限界があるそうです。ですので、年齢を重ねていくにつれ、出会う人の数も増えてくるため、左脳の貯蔵庫が満杯となり徐々に名前を憶えておけなくなるというメカニズムが働くそうです。この話、かなり興味深いですよね。

 

それは、ご自身の傍に認知症の方がいたり、実際に介護をしていたり、はたまた。自分自身が物忘れがひどくなってきた、と感じているからかもしれません。テレビや新聞を通して認知症番組を観ていても、認知症が多くなっていることや、その後の対応などについては放送されていますが、一番知りたい原因や予防については、実は多くを語られていません。

 

近い将来である2025年。65歳以上の高齢者の5人に1人が認知症になると国は試算しています。これは、国は今後認知症が増えていくことは明らかだと言っているのです。このまま何もせずに鵜呑みにしていいのでしょうか。 国に、痴呆を減らすような施策はないという事でしょうか。認知症が多い時代になった。と言うのならば、認知症が多くなった原因は何なんでしょうか。単純に少子高齢化によるものだけなのでしょか。そもそもなぜ少子高齢化になったのか。

 

一方で、本当に認知症で困っているのは、日本だけなのでしょうか。認知症は世界的規模で多いのでしょうか。少ない国あるならば、その国を見習えば良いのではないか。などなど、沢山の疑問が湧いてきます。

 

他人事ではありません。なんせ5人に1人なのですから。疾病は、なってからでは遅いのです。 今から無理なく出来る予防することを考えましょう。

2018年度の試算では、2025年65歳以上の5人に1人が痴呆の可能性があるというならば、今できることをそれぞれがやることで、6人に1人になるかもしれませんし、20人、いや100人に1人にできるかもしれません。

 

考えて行動することこそ、未病を防ぐ1歩です。

 

3/30開催の当院の未病・健康セミナーで『認知症になりにくい生き方』についてお話させて頂きます。今回触れさせていただいた疑問や内容にふれながらお話をさせていただきたいと思います。ご興味のある方は、ぜひご参加ください。

 

院長 新  浩一

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